今日は夏の時間割とカリキュラムを完成させた。
そして、秋以降を含めたカレンダーの作成に入っている。
スケジュールやカリキュラムは大事なものである。
いつ何があるかわかっていないと、準備をすることも、それ以外の予定を入れることもできない。
そして、長期的なビジョンにたった上で今を考える、ということもできない。
「教育」が「未来」を見据えた上で実施されないとすれば、それはいいものになるはずがない。
しかし、スケジュールやカリキュラムは「融通」がきかなければいけない。
どれだけうまくやっても「予定通り」に物事が進むことはない。
例えば、Sakura✿塾のある地域では、10月に「枚岡祭」がある。
一般的な地域の祭とは、そもそも「熱」が違う。
地域の中学生も様々な形で参加をしており、そのための準備もある。
Sakura✿塾はその日前後を、塾の休校日とすることを決めている。
1年で「その日にしかない地域の大切な祭」と、「その日でなくてもできる勉強」。
この2択なら、私は祭を選んでいいと思っている。
祭に参加できず、祭が気になって集中力を欠いた勉強をしたり、
一部の生徒が授業を休んで祭に参加して、学習内容に穴をあけてしまうくらいなら、
全員祭に参加して、そのかわりその分を取り返すくらい集中して別の日に頑張ればいい。
もう少し例をあげるなら、日々の授業もそうである。
どうしでも難度が高く、理解が厳しい単元であれば、想像以上に時間がかかる。
ただ、ひたすらに説明するだけの授業なら関係ないかも知れないが、
生徒との対話を大切に授業を展開すれば、同じ授業でも時間のかかり方が異なる。
たくさんの校舎でカリキュラムを固定して「均質化」を図る大手塾は、それを無視せざる得ないのが現状であろう。そのカリキュラムを忠実に遂行することが第一優先となってしまうのである。
目の前の塾生や地域の状況など、様々な状況に応じてある程度の「融通」がきくのが小さな塾の最大の強みだと思っている。その「融通」こそがダイレクトに塾生のためになる。
その意味で「塾生と保護者のために」を確実に遂行するためには、塾は小さくあるべきだと思っている。
「均質化」を図る大手塾が徹底する「カリキュラムを守ること」「地域事情を反映した運営をしないこと」は、いったい何のためにやっているんだろうか。少なくとも「塾生と保護者のために」なることはないだろう。
現実の表現としては、「塾が在るから子どもが来る」が正しいかもしれない。
しかし、Sakura✿塾は「子どもが来るから塾が在る」ことを大事にしていきたい。