今だに違和感のあることなのだが、私の教え子の中には現役東大生がいる。
もちろん「東京大学の大学生」である。
私が過去の彼に何をしてあげられたのかは今だにわからないが(それは他の教え子に対しても同じだけれど)、確かに私の授業を受けている生徒の中にいた。
特殊な生徒だったのか?と言われれば、「どこにでもいそうな中学生」としか言いようがない。
彼は中学生の時にこう言っていた。
「先生、オレ京大いくわ〜。」
確かに力のある生徒ではあったが、関西の最高峰に行くとあっさりと言われると…。
それが本気か冗談かもわからない(彼の言い方のせいも多分にあったと思うけれど)まま、「おー、頑張れ。」みたいな受け応えになってしまった。
高校に進学したのち、彼の言葉はいつしか「東大」になり、現在は東京で学生生活を楽しんでいる。
なかなか大きな目標を声に出してくれる中学生は少ない。
「高津に合格する!」「天王寺高校へ行く!」こんな言葉どころか、
「定期試験で450点超えする!」とすらなかなか言ってくれない。
物事は口にしたところでなかなか現実にはならないが、
だからこそ口にもできないことは到底現実にはならないとも思う。
私が、過去に卒業まで深く関与した学年は、中2の冬に大きな目標(志望校)を立ててもらった。
その学年の全生徒の3分の1は旧学区のトップ校である高津高校・現学区のトップ校である天王寺高校に合格していった。
当たり前のことだが、志望校を決めてからのそれに伴う努力もすさまじいものがあった。
大きな目標を口にすることで、それに伴うべき努力に怖気づいてしまっているのだろうか?
はたまた、大目標を口にして頑張るということが何か「カッコ悪い」とでも思ってしまっているんだろうか?
きっと受験勉強は、そういう考えを捨てることから始まるんだろう。
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