ある学年、授業の時間を少し使って話をした。
写真は、教室のホワイトボードの下の部分を撮ったものである。
ホワイトボードの受け皿のような部分が曲がっているのがわかるだろうか。
おとといからこの状態であることはわかっていたが、話したのはきのうだ。
この部分は、ホワイトボードのマーカーを置くところで、いつもはホワイトボードの消しカス受けのような役割しかこなしていない。
別に重宝しているわけでもなく、思い入れがあるわけでもない。
だからこんなふうになっても、盆栽の植木鉢を割られた頑固オヤジのように「コラーッ!」と怒鳴るような気分にはならない。
正直、どうってことない。
これは見た目以上に頑丈で、手でひねったくらいでこの状態にはできない。
かなりの力がかからないとこうはならないので、この状態にした本人は気づかないわけがない。
きっと故意にやったわけではなく、ちょっとふざけていたときに強く当たってこうなったんだろう。
繰り返すが、こんなのはどうってことない。
犯人さがしなんてことをする気も全くない。
しかし、この状態にして気づいているはずの本人が「何も言ってこないこと」には口を出さないわけにはいかない。
「先生、こんな状態にしてしまいました。」という一言を自分から言わないことは、明らかにおかしい。
そして、本人以外にもこの状態になったときに気づいた子もいたはずだ。
本人が自分から動かないのなら「先生に言っといたほうがいいんちゃう?」と背中を押してやれたはずだ。
黙っていればいいと思ったのか?だとすれば、ガッカリだ。
丸一日待っても、動きがなかった。ただただ残念だ。
当事者たちが反省すること、その他の子たちも「それはダメだな」と思えることを期待する。
こんな話をした。
「【こんなこと】に大切な授業時間を使わずにちゃんと授業して下さい!」と思われるのであれば、Sakura✿塾の考え方とは完全に合っていない。
【こんなこと】にふれないことは、【こんなこと】をOKとするのと同じである。
私は子どもに関わり教育をする人間の1人として、【こんなこと】を見逃すことは絶対にできない。
私はお勉強なんかより【こんなこと】について正しく話をすることの方が何倍も大切なことだと心底思っている。
もちろん、Sakura✿塾に通うことで頑張ることを学び、しっかりとした実力をつけて欲しい。
ただそれ以上に、保護者の方々に預けていただいている大切なお子様が、Sakura✿塾に通ってくれている大好きな塾生たちが、どこにいっても愛される人になって欲しい。
だから私は、お勉強なんかより何倍も大切だと思うこともたくさん伝えていく。