たくさんの塾が「どこまでいくか」競争をしているように見える。
「こんなにたくさんの子たちが北野高校までいきましたー!」
「天王寺文理にいった子が昨年よりこんなにも増えましたー!」
合格実績争いに参加している塾さんは、だいたいはそうである。
そんな姿勢は、塾生の募集の仕方に表れているように思う。
やれ〇〇高校合格講座だ、やれトップレベルが集結するクラスだと宣伝する大手塾とか。
やたらと「できのいい子が通っている」ことを宣伝する個人塾とか。
要するに、そういうところに簡単に到達する子たちを集めたいのである。
Sakura塾は「どこからどこまでいくか」を1番考えている。
もちろん、集団指導の塾である以上、ある程度以上の力を求めるが、その敷居は決して高くない。
1番の基準は「集団指導で伸びていく素直さを持ち合わせていて、Sakura塾がその子にとって最も学力を伸ばせる場所になりえるか」である。
「どこからどこまでいくか」を伝えるような、「こんな力しかなかった子が、〇〇高校に合格!」なんて宣伝をする場なんてもちろんないが、宣伝するために指導しているわけではない。
ホームページの「卒塾生の合格校」には、それぞれ伸びたストーリーがある。
私はそのそれぞれのストーリーに誇りを持っているからこそ、合格校を全て出す。
卒塾生の合格校だけ見ていいとか悪いとか判断してしまう価値観の人に、そもそも選ばれる塾ではないだろう。
ちなみに新小6枚岡中学校進学コースは、内容的に「そんなところから?!」ってなスタートをきっている。
今はまだ「授業に入る前の修行」を始めたところ。
部活の新入生がやたらと「別練習で走り込み」させられているところである。
新入塾生というのは、ほぼもれなく足腰が弱い状態。
いきなり通常の練習に入れるだけの体力すらまだ持ち合わせていない。
途中から入るのであれば通常の練習に入りながら体を慣らしていくしかないが、みんなでいっしょにスタートをきることができる今は、まず走り込みからである。
世界に名をはせる選手だって、最初は走り込みから始めただろう。
その次に、基本フォームをそれはもう異常なほどに反復する。
その後に、難度の高い様々な技術を同じように反復して身に着けていく。
しかし、どれだけの名選手になっても、走り込みや基本の反復はやめていない。
なぜなら、あらゆる難度の高い様々な技術は、走り込みと基本の上に成り立っていることに気がつくからだ。
新小6枚岡中学校進学コースは、特に前半は走り込みの徹底と基本の指導である。
私は自身が部活動(バスケ)で、強豪校と対戦したときにまざまざと感じたのである。
強豪校はとにかく「普通に走る」「普通のパス」「普通のドリブル」「普通のシュート」がすごい。
とにかく基本の精度・スピードがずば抜けていて、試合中それを全力でやり続ける。
ちょっと人並み以上に運動神経良くて上手なんてものは、この走り込みと基本にボコボコにやられる。
新小6枚岡中学校進学コースは、
「私(うちの子)は今のところまぁまぁできるから、もうちょっと後で応用とか始まってからでも大丈夫やな〜。」
って勉強に対してだけ甘いこと考えている人たちに、大差をつけるいい機会だと思っている。
(そもそも「私まぁまぁできるから、中2の夏から〇〇部入ろ〜」なんてスポーツ系の部活には絶対思わないのに、なぜ勉強だけ「後回しにして大丈夫・なんとかなる」と考えるのか不思議でならない。どう考えても大丈夫じゃないし、そう簡単になんとかならない。)
今はまだ、アルファベットの小文字すら正確に素早くは書けなかった。
そんな新小6生たちが、まずは中学生になるまでにどこまでいってくれるかとっても楽しみだ。