優しい先生がうらやましい。
優しい先生とは、中学生に「厳しい」とか「こわい」とか言われないような先生のこと。
優しい先生 宿題編
優しい先生「じゃあこの前の宿題確認しよっか〜。」
生徒「やってません。」
優しい先生「えーちゃんとやってこないとあかんやんか。」
生徒「すいません。」
優しい先生「じゃあ今日は宿題にしてたところからやろっかー。」
生徒「はーい!」
優しい先生 再テスト編
優しい先生「さて、前回伝えた再テストの人は残って受けてや〜。」
生徒「あっ再テストや!先生、忘れてました!」
優しい先生「おいおい、この前言ったやないかー。」
生徒「すいません。」
優しい先生「じゃあ、準備もできてないやろうし、次の授業日にするからちゃんと準備して来いよ!」
生徒「はい!じゃあ今日は帰ります。先生さようならー!」
何がうらやましいって、こんな指導をするならば、先生なんてストレスもたまらずいい気になるだけの楽な仕事なんだろうな〜と思うからです。
きっと、「厳しい」「こわい」と言われない優しい先生でいられるのは、生徒に対して無責任でいられるからでしょうね。
なんだかんだ言って、こういう優しい先生にとっては生徒がその後どうなろうと知ったこっちゃないんです。
先生にとっては、生徒が宿題をしていなくても痛くもなんともありません。
しかし、その生徒は宿題をしないことでマイナスなことばかりが起こります。
学習内容が定着しません。前回の授業までほとんど無駄になります。
家庭学習が身につきません。むしろ、家庭学習をしないことが習慣化してしまいます。
宿題を出さないなんて、とんでもないことです。そんなことでは学力が伸びるはずがありません。
優しい先生の宿題編での行動は、預かった大切な生徒を伸ばすという責任を完全に放棄しています。
Sakura塾であれば、宿題をしていないなんてことは徹底的に厳しく指導する対象です。
先生にとって、再テストを忘れていたことだって痛くもなんともありません。
しかし、その生徒が再テストを忘れるような生徒であり続ければろくでもない人間になります。
当然ですが、テストで結果が悪かったから設定されているのが再テストです。
わざわざ、準備不足やら不努力のためにろくな結果にならなかった自分(たち)のために、特別に設定されているテストなわけです。
テストで十分な結果を出していればしなくてよかった特別なテストなわけです。
それを平気で「忘れる」とはどういうつもりなんでしょう?
先生と生徒の関係であろうと、それは約束です。約束を平気で忘れられるような人間は信頼されません。
生徒がわざわざ自分のための特別な約束を忘れるような人間であることに、何も思わないのでしょうか。
信頼を失う行為を平気でしている生徒に、正しく指導するのが先生という立場の人間なのではないでしょうか。
優しい先生の再テスト編での行動は、預かった大切な生徒に関わる大人としての責任すら微塵もありません。
Sakura塾であれば、休憩中に騒いでいた周囲の塾生まで一瞬で静まりかえるくらいの勢いで指導される対象です。
怒るでも叱るでもどっちでもいいですが、それは大変なエネルギーを費やします。
それこそ、思いっきりいった日は、もう帰るもめんどうくさいくらい疲弊します。
そりゃー、怒りたくない叱りたくないのはやまやまですが、中学生ですからそういう指導が必要なときはあります。
ほめる指導が大事だのなんだの言われたりしますが、怒ったり叱ったりしなくちゃならないときなんていくらでもあります。
あまり理解されていないようですが、こちらは全然怒りたくも叱りたくもないんです。
怒られて叱られる側も気分が悪いと思いますが、1番気分が悪くなっているのは怒って叱ってる本人です。
でも、私には塾生に対する責任があります。私は将来の幸せを願うくらい塾生たちを愛しています。
だからこそ、塾生に嫌な顔されてでも嫌われてでも、自身が気分が悪くなってでも疲れ果ててでも、全力で指導します。
だから、優しい先生にはなれません。きっと塾生にとって、厳しくて、こわくて、うっとうしい先生なんでしょう。
(それでも、Sakura塾で塾生がめったなことではやめていかないのは、塾生たちが、私の厳しさの中に私の塾生への思いをいくらか感じとってくれてるからだと思っています。)
優しい先生であれば、生徒を指導して気分悪くて疲れ果てるなんて日はないんでしょう。そこだけはホントにうらやましい。
それと同時に、そんな優しい先生に指導されている生徒たちというは、心の底から不憫だと思います。