いつから塾に通うか、通わせるか…を考えるときに、中1になるときは大きな山場ですね。
そして、塾通いを見送るための最も有力な理由づけは「今のところ困っていないから」でしょう。
要するに、小学校の特は成績に問題がなく、テストなどでも満点に近い得点でずっときているということ。
しかし、残念ながらそんなものは何の保証にもならない、ということをご理解いただくべきだと思います。
小学生のうちから学業で本格的に困る子たちは一部だと思います。
しかし、中学に入って最初の定期テストの、5教科合計の学年平均点は良くても300点後半程度。
簡単に考えれば、いきなり学年の半数以上が1教科平均にして80点すら取れないということです。
小学校で求められる基準と、中学校で求められる基準は明らかに違うのです。
最初の定期テストを受けてみたら、そのあまりの得点に衝撃を受けたということは毎年のように起こります。
もちろん、小学校でできがよく、中学校でも塾に通わずよくできる子というのはいます。
そして、小学校でできがよく、中学校でも最初はまぁそれなりの得点を出せる子というのもいます。
前者はまだしも、後者はおよそ半年で試験の難度とともにその得点を暴落させていきます。
中1で塾通いを見送るケースの、根本的な考え方はこうでしょうか。
中学生になるという学業面では厳しい変化に対して、とりあえず無策に自分の力で立ち向かう。
そして、学力を損ない、得点が悪くなったことを確認できてから、塾には通えばいい。
それは私から見ると、これと同じように感じるのです。
インフルエンザが蔓延している時期に、とりあえず予防もせずに自分の免疫だけで戦う。
そして、インフルエンザにかかってしまってから、仕方なく病院に通えばそれでいい。
インフルエンザなら、タミフルやリレンザがよく効くので、重症化するケースは一部です。
しかし、学力には特効薬も万能薬もなく、特に中1最初の基礎を損なうと重症化するケースが多々あります。
インフルエンザでも学力でも悪化すると完全に回復するまでが大変です。
ただ、学力の回復の大変さは、インフルエンザからの回復の比ではありません。
私は単純に、とにかく予防することをオススメします。予防もせずに戦える子など、ほんの一握りです。
もし予防もせずに戦える子であっても、予防をしてさらに快適でより安全な日々を送ればいいと思うのです。
ここで主張しても、「営業」のように感じるかもしれません。しかし、半年後に後悔しても、今には戻れません。
中1の最初を見送ってその後に途中入塾するケースでは、ほとんどの方が「最初から入塾させておけばよかった」と後悔しておられます。
私も「こうなる前に入塾(転塾)させて下さっていれば、今頃もっと違ったのに…」と思うことがどれだけあることか。
お医者さんが「なんでこんなになるまでほっといたんだっ!」って怒っちゃうようなケースですよ。
今もブログやホームページのアクセス数は多いです。どうしようか迷っておられる方が多いと思うのです。
中1の最初から部活動に入って活動している子と、中2で途中入部してきた子では、中3になったときの力が全然違いますよね。
学力だって同じですよ。中1の最初から通ってりゃ、それを見送ってしまった子とは全然違ってきますよ。
中1の最初、今こそ一歩踏み出してみてはいかがですか?